陸奥の松島、西海の九十九島、そして肥前の「いろは島」。

島と島が重なり合って湾内に描かれた精妙な景観、自然の奇跡が生み出したその美しい光景に、古来から数多の旅人が心を奪われてきた。
中でも「いろは島」は、そのあまりの美観にかの弘法大師が筆を投げたと伝えられるほど。

『国民宿舎 いろは島』は、まさにその「いろは島」を眼前に臨み、湾景の美しさを愉しみながら食事や温泉に浸れる稀有な宿だ。

高アルカリ泉で「美人の湯」と呼ばれる天然の温泉と絶景の大浴場だけでもこの上なく癒やされるが、それに輪をかけて旅の醍醐味を実感させてくれるのが、自慢の料理の数々である。

朝獲り朝締めでプリプリと身が締まった活きのいい刺身、注文を受け生簀から揚げてすぐに捌かれ透き通った活きイカ、地元の旬菜など、山海の美味に至福のひとときをかみしめることができる。

この豊かな体験と宿のおもてなし、心穏やかないろは島の情景は、忙しい日々の中で、ふとした時に思い出し、活力となるような、貴重な旅の記憶となってくれることだろう。